◆部屋に太陽を
夕方,日本現代美術を研究している友人とカフェで会う。数年間色々な奨学金に応募したかいあって,彼女は今回初めて日本に行くことになった。出発を明後日にひかえてお土産の準備で大忙し。マトリョーシカや昔の絵葉書,本など相当買い集めたようだ。
ロシアのお土産で意外だったのは,先日友人に贈られた手作りの丸いマット。色とりどりの端切れを縫いあわせて作る伝統的なこのマットは,太陽の象徴とされていて,日差しのぬくもりのようにあたたかい。ちなみにロシア風クレープのブリヌイももともとは太陽の象徴なので,春の祝日マースレニッツァにはブリヌイを食べる習慣がある。もうすぐ9月。太陽が恋しくなる長い冬のはじまりも遠くない。夜,カフェを出ると,並木道では夏の名残を楽しむ人たちがまだそぞろ歩いていた。
*パルク・クリトゥール駅(赤い路線の方)裏の古書店では,昔の絵葉書やゲンリフ・サプギールの珍しい書籍に出会うことがある。
